ここ最近、越谷サンシティの全面建て替えの話が、お金の関係で商業施設の建て替え、サンシティホールは大規模改修に変更!っていうツイートをよく見かけるね!
期待してた人は残念だけど、実際、どんな計画なのか、あまり知らなかったって人も多いんじゃない?
僕自身も、いまいちわかってないから、ちょっと調べてみよう!
ポイント
この記事では
- そもそも『越谷サンシティ整備基本計画』はどんな内容なのか?
- 今回の基本計画見直しで、何が変わったのか?
- 越谷サンシティ整備事業は、いつ頃完成するのか?
こんな内容について、難しい文章は省いて、概要だけ理解できるよう、まとめていきます。
そもそも『越谷サンシティ整備基本計画』はどんな内容なのか?
『越谷サンシティ整備基本計画』 をそもそも知らない!
という人も多いのではないでしょうか?
内容の一部で、私が気になった所を、箇条書きでまとめてみたので、計画の雰囲気だけでも把握してみましょう!
事業の背景
- 越谷サンシティは、オープン当初はにぎわいがあり、越谷市の顔として親しまれていたが、近隣の商業施設の開業や商圏の変化などにより、にぎわいが減少している。
- 南越谷駅・新越谷駅周辺地域にぎわい創出事業構想案が策定され、越谷サンシティのあり方についての検討が行われてきた。
- 現在は市が施設の管理・運営を行っており、費用負担が生じている。
- 令和5年度末を区切りとして、商業施設のテナント契約の満了後に整備を進めることとなっている。
- 市民や民間事業者から意見を募りながら、越谷サンシティと周辺地域のにぎわいづくりについて検討が進められている。
これまでの検討内容(基本計画発表時)
- 令和元年(2019年)12月に「南越谷駅・新越谷駅周辺地域にぎわい創出懇談会報告書」がまとめられた。
報告書には、市民の参加が重要であるという意見や、「センシュアス・シティ」という概念が重要であるという意見が含まれている。 - また、新たな越谷サンシティの機能として、行政機能(図書室、出張所など)、イベントホール、広場・公園、子育て関連施設・世代間交流施設、宿泊施設(ホテル)、MICE・オフィスなどが検討された。
- 駅周辺の都市基盤の整備も検討することが提案された。
- 整備手法については、民間活力の導入を検討。
ポイント
センシュアス・シティとは?
センシュアスシティとは、身体で経験する都市という意味です。
2015年にLIFULL HOME'S総研によって発表された調査研究レポートによると、センシュアスシティは、以下の5つの要素を備えた都市です。
- 共同体:地域住民同士のつながりが強い
- 匿名性:個人が自由に過ごせる
- ロマンス:恋愛やデートなどの出会いの場が多い
- 機会:新しいことに挑戦する機会が多い
- 食文化:美味しい食べ物がたくさんある
- 街を感じる:街の景色や音、香りなどを楽しめる
センシュアスシティは、住民が豊かな生活を送れるような都市です。身体で経験することで、都市の魅力をより深く感じることができます。
GoogleBardより
コンセプト
新たな越谷サンシティの整備に向けたコンセプトとして、以下の4点のような内容がまとめられている。
- シビックプライド(郷土愛)を醸成するシンボリックな空間の形成: 越谷サンシティの地に、越谷らしい文化や歴史を考慮し、シンボリックでデザイン性のある空間を形成し、市民のシビックプライドを醸成する。南越谷ならではの魅力を生かし、五感で感じられるまちを目指す。
- 人を育て、人から愛される施設: まちづくりの主役は市民であり、市民自身が主体的に参加し、まちづくりに関わることが重要。市民活動の推進やイベントの開催など、市民参画を促進する仕組みを整備し、人々が利用し愛される施設を目指す。
- 広い視野を持った『にぎわい』づくりと経済効果の実現: 人口減少や財政運営の厳しい状況を考慮しながら、『にぎわい』づくりと経済効果の追求を行います。市民と訪れる人々が交流できる空間づくりを目指し、地域の歴史や文化資源を活かし、新しい文化や産業の創造につなげる。
- 最新テクノロジーの導入、活用: 世界のまちづくり事例や最新の技術を参考にし、現代のテクノロジーを活用して目標を実現する。AI、IoT、VR、5G、DXなどの新しい技術や概念を導入し、効率的なまちづくりやテクノロジー活用の推進を行う。
これらのコンセプトを基に、新たな越谷サンシティの整備が進められる予定。市民の参画や地域の特性を考慮し、将来に向けた持続的なまちづくりが目指されている。
整備の考え方
- 「建て替え」について 整備懇談会では、越谷サンシティの建て替えについて論じられた。一部では、新型コロナウイルス感染症の拡大を考慮し、施設の補修やリノベーションを行うべきという意見もあった。一方で、現在の施設が老朽化しており、周辺のまちづくりや経済活動に貢献するためには建て替えが必要だという意見もあった。
越谷サンシティの運営側は、建築から40年以上が経過しており、施設のリノベーションには限界があると判断し、建て替えを進める考え。 - 民間活力の活用について 新たな越谷サンシティでは、民間事業者の活力とノウハウを活用して施設の整備・運営を行い、利便性の向上やコスト縮減、新たなにぎわいの創出を目指すとしている。これにより、民間事業者の優位性を生かし、多様な機能を持つ施設を提供することが可能とされている。
- 防災拠点、気候変動への対応 施設の整備と管理においては、防災機能の強化や環境への配慮が重要。越谷サンシティは、災害時の防災拠点としての機能を最大限活用するとともに、気候変動への対応も念頭に施設整備・運営を行う方針。南関東地域では大規模な地震の発生が予想されており、防災対策が喫緊の課題となっている。また、気候変動への対応も世界的な課題であり、施設整備においても環境に配慮した取り組みが行われることが期待されている。
公共施設
- イベントホール:
- 越谷サンシティの特性や成り立ちを考慮し、イベントホールを整備。
- 現在の大ホールは約80%の稼働率を誇り、幅広い市民活動や文化・芸術活動に利用されている。
- 新たな越谷サンシティでは、現状と同程度以上の大ホール、小ホール、展示ホールを備える予定。
- バリアフリー対応や災害時の対応などの課題も検討し、より使いやすい施設となるように工夫。
- 図書室:
- 現在の南部図書室は、年間約56万人の入館者数を誇り、市内で最も利用されている図書室。
- 図書室は、地域の情報センターであり、学習拠点としての役割を果たす。
- コミュニティスペースやデジタル技術の活用など、社会的潮流に合わせた機能やサービスを提供する予定。
- 現状の図書室機能を維持し、利用者がさまざまな知識や情報に簡単にアクセスできる環境を整備。
- 出張所:
- 現在の南部出張所は、住民の行政手続きや各種申請などを受け付ける拠点として機能している。
- 利便性の高さから、市民にとって重要な施設となっている。
- デジタル技術の活用やオンライン化にも取り組みながら、現状と同様の出張所機能を維持し、市民の利便性を確保。
- 広場:
- 整備懇談会や市民ヒアリングにおいて、広場や公園の設置を求める声が多く寄せられている。
- 広場は、市民の憩いの場やイベント開催スペースとして利用される。
- 緑を整備し、日陰をつくるなど、快適な環境を提供する。
民間施設
- 多目的大ホール(アリーナ)の建設:
- 市内に本拠地を置くプロバスケットボールチーム「越谷アルファーズ」を活用し、1万人規模の多目的大ホール(アリーナ)を建設する提案。
- アリーナは、地域のにぎわいづくりやスポーツイベントの開催に貢献すると期待されている。
- 周辺地域の治安や施設の稼働率についての懸念もありますが、アリーナ整備に対する支持意見が最も多く寄せられた。
- サテライトオフィスやWeb会議施設の設置:
- 新型コロナウイルス感染症の影響により、都心のオフィス機能が見直されており、サテライトオフィスやWeb会議が可能な施設の需要が高まっている。
- 地域の特性や立地を活かし、商業施設や産業振興、文化創造に寄与する施設の整備も検討されている。
- MICEに対応できる施設の設置:
- 大規模な会議室や宿泊施設、ホテルの整備を提案する声もある。
- MICE(ミーティング、インセンティブ、会議、イベント)を受け入れる施設の整備は、地域経済の活性化や観光振興に寄与することが期待されている。
- 民間施設と公共機能の一体運営:
- 図書室と民間施設の一体運営や、民間施設内における広場の設置など、公共機能を民間施設に取り込む提案がある。
- 具体的な条件や協力体制については、民間事業者との意見交換や協議を通じて検討される予定。
スケジュール(当初)
- 平成31年(2019年):にぎわい懇談会を設置し、南越谷駅・新越谷駅周辺地域にぎわい創出事業構想の策定。
- 令和2年度(2020年度):整備懇談会を設置し、越谷サンシティ整備基本計画の策定。
- 令和3年度(2021年度):実施方針(案)および要求水準書(案)の策定。マーケットサウンディングを通じて民間事業者の創意工夫やノウハウを引き出す。
- 令和4年度(2022年度):実施方針、要求水準書の策定。募集要項の策定と事業者からの公募提案の募集、事業者の選定と契約。
- 令和5年度(2023年度):事業者主導で実施設計を行う。
- 令和6年度(2024年度)から令和9年度(2027年度):既存施設の解体と新たな越谷サンシティの建設を行う(4年間)。
この内容は2023年6月現在、変更されています。
2022年5月には越谷サンシティ整備事業1年延期が発表された
越谷サンシティ整備基本計画が出た後、2022年5月に整備事業の1年延期が発表されました。
ポイント
延期の理由は
- コロナ禍の収束見通し不確定性:新型コロナウイルスの収束が見えず、イベントや施設の運営に不確定要素が残っているため、開業時期を判断するための時間が必要。
- エネルギーや建設資材価格の上昇:ウクライナ情勢などにより、エネルギーや建設資材の価格が大幅に高騰しており、建設費が予想以上に上昇する可能性があるため、契約リスクを回避する必要がある。
- 不安定な社会経済情勢:社会経済状況が不安定であり、事業の進行に多くのリスク要素が存在するため、より安定した状態で計画を実施するために延期が決定された。
今回(2023年5月)の基本計画見直しで、何が変わったのか?
元々、越谷市は『越谷サンシティ整備基本計画』で
建築から40年以上が経過しており、施設のリノベーションには限界があると判断し、建て替えを進める!
このような考えを発表していました。
つまり、商業棟(今のイオン南越谷店の所)とホール棟(サンシティ市民ホール)どちらも建て替え!
っていうことだったんだね。
越谷市民からは、アリーナや宿泊施設の建築なども期待した声が数多くSNSでも飛び交ってたよね。
特に、アリーナは『越谷アルファーズのホームアリーナ』を!という、地元のバスケットチームを絡めて盛り上げる構想まであり、これに関しては、当初の基本計画でも
「そのような内容を望む声を多くいただいている」
と記載されています。
アリーナを作る!というのは、近隣の市町村を見てもわかるように、かなり規模の大きな話ですよね?
こんな大規模な話を中心に、多くの人が、それぞれの理想を持ち、南越谷地区の再開発に期待をしていました。
令和5年5月29日に越谷市が越谷サンシティ整備基本計画の一部見直しを発表
令和5年5月29日に越谷市が、以下のような越谷サンシティ整備基本計画の一部見直しを発表しました。
商業棟は建て替え。ホール棟は大規模改修。
この内容をめぐり、南越谷の再開発に期待していた人達がザワついているという訳です。
越谷市の考え
- コロナ拡大での社会経済への影響
- 建設資材価格などの動向
- 公共施設の状況 学校、市立病院、ゴミ処理場等の整備が多い。
- 全面建て替えをすると 試算では概算で初期費用320億円
20年間の維持管理のトータルコストが390億円
このような点から財政負担は厳しい。
批判、賛同、現状維持の声もあるが、老朽化が進んでいるので、リノベーションは必要。
令和5年6月の越谷市議会の定例会内で話していた内容だよ!
https://koshigaya.gijiroku.com/g07_Video_View.asp?SrchID=1447
計画の一部見直しに対して批判の声
- 全面建て替えという方針と全く異なる内容。
- 市民や市議会で話し合いをせずに、執行機関だけで、このような内容を決めるのはおかしい。
特に、説明が無いまま決定したことに対して、SNS上でも声をあげている人がたくさんいるんだね!
越谷サンシティ整備事業は、いつ頃完成するのか?
年度 | 内容 |
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令和6年度末 | 事業者の募集 |
令和9年度 令和10年度 | ホール棟のリノベーション、商業棟の解体、建設 |
令和11年度 | 共用開始 |
令和5年6月の市議会内で、上記のような内容でサンシティの整備を進めるという話が出ていました。
建て替えにせよ、大規模改修にせよ、令和11年度には南越谷のサンシティは新しくスタートする計画みたい!
越谷サンシティ整備基本計画を見直しについて まとめ
この記事のまとめ
- 越谷サンシティ整備基本計画の一部見直しが令和5年5月29日に発表された。
- 当初の、「全面建て替え」という考えから「ホール棟は大規模改修」に変更。
背景には財政負担の厳しさがある。 - 説明がほとんど無いままの変更に、今まで議論をしてきた人達や、楽しみにしていた人達で、納得がいかない人が多くいる。
これがSNSでコメントが行き交っている理由。
越谷サンシティ整備基本計画、南越谷の再開発について、こんなことがあったから、SNSでもザワザワしてるんだね!
また、何か進展があるようだったら、このサイトで、できるだけ簡単に書いていくね!